シビリアンコントロール civilian control 2005 2 10

 ROE(rules of engagement、交戦規則)について、
すぐに軍国主義だと考えてしまう人がいるかもしれません。
しかし、そういう人は、軍隊というものを知らないで、
シビリアンコントロール(文民統制)を議論しているのです。
 ROEこそ、シビリアンコントロールに必要なものです。
ROEがなければ、軍隊は動けません。
だから、平和主義だと言うのでしょうが、
それでは、いざという時に、無用の長物となってしまいますし、
そもそも、それでは、巨大な「税金の無駄遣い」となってしまいます。
 むしろ、危険なのは、こういう規則がないために、
有事の際に、軍隊が勝手に動く可能性があることです。
 そういうわけで、平時の時に、
文民が、軍隊コントロールの手段として、ROEを作っておく必要があるのです。
 ROEの議論を、深く考えず、すぐタブーとしてしまうのは、子供と同じです。
ROEについて、徹底的に議論することこそが、シビリアンコントロールです。
 それに、万が一、有事が発生した時に、
ROEがないと、過度に、首相や防衛庁長官に負担がかかってしまいます。
有事の時には、いくら首相や防衛庁長官でも、冷静な判断ができません。
そういう状態で、過度に責任や負担をかけると、余計に判断が狂います。
だからこそ、平時の時に、ROEを、十分に検討しておくべきです。

ROEの検討必要 ROE 2003/1/26
 日米防衛首脳会談の際、
米国が2004年から配備を予定しているミサイル防衛システムで、
「ノドンミサイル」撃墜可能と強調したとされますが、
それよりも検討しなければならない「火急の問題」があります。
 それは、日本にはROE(交戦規則)がないことです。
世界の軍隊でROEがないのは、少ないでしょう。
もしかすると日本ぐらいかもしれません。
 たとえば、こんな想定をしてみましょう。
ノドンミサイルであわてている時、ある国の特殊な軍隊に近い機関が、
たとえば宮崎県に上陸したら、どうするのでしょうか。
 ROEがない以上、警察力で対応するしかありません。
陸上自衛隊も海上自衛隊も、できることは、見学しかありません。








































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